こんにちは!
大成ERC経理部の須山雄介です。
これまで私が担当しましたメルマガでは、資産運用についての情報発信をして参りました。格付けの高い債券は、満期になればほぼ間違いなく元金が返済されるため、投資期間中に金利(インカムゲイン)をもらいながら、比較的安心して長期間持ち続ける事ができます。インフレ時代で自分の資産を「守る」ために、今回も、日本人好みの金融資産、【債券】についてお話しできればと思います。
超有名企業の債券をピックアップ
格付けの高い債券、特に信用度の高い国債は、安心して長期保有を目指せる反面、低金利であることが多く、ある程度まとまったキャッシュがないと、金利(インカムゲイン)による恩恵は小さいのが現状です。しかし近年のインフレに対応するべくとられた高金利政策により、米国の金利は現在でも4.5%ほどあります。米国の国債で4.5%ということは、ドル建ての社債はそれ以上の金利が付いている、ということです。
今回は私が口座開設しているSBI証券で購入することができるドル建ての利付債(日本企業が発行しているドル建ての社債)を少しご紹介できればと思います。

今回は比較的期間の短い社債と少し長めの社債でそれぞれ比較して挙げてみました。ご覧の通りですが、米国債よりも金利は高くなり、かつ、期間の長い社債の方が高金利になっています(もっと高いものもありましたが、取扱終了となっているものも多く、ラインナップはここ数年でかなり変わっていました)。特に注目して頂きたい部分が、「損益分岐点レート」です。私が以前社債を購入したころにはなかった項目でしたが、追加されていました(私が購入した時はこのような親切な項目はなかったので、損益分岐点は自分で計算していました(笑))。私たちがドル建ての社債を購入する場合に乗り越えなければならないハードル「為替」。期間が長くなればなるほど、その期間中に得る事ができる金利が増えるので、当然ですが、損益分岐点レートは下がっていきます。
(※損益分岐点レートとは、満期時にこの損益分岐点レートを下回っていなければ損をしない、分岐点となる為替レートの事です。)
例えば、三井住友信託銀行の残存期間9年2ヶ月の利付債を購入したとします。今現在の為替レートが155円だったとして、9年2ヶ月保有して満期を迎え、元金の返済を受けた直後に円転(ドルを売って円を買う)した場合、為替レートが108.59円を下回っていなければよい(損をしていない)、ということになります(満期を向かえても、円転せずに、ドルで別の方法で運用してもまったく問題ありません)。
損益分岐点となる為替レートが分かると胆力アップ
資産運用の経験が全くない状態で、「債券」だの「為替」だの言われても、ほとんどの方はその一歩を踏み出すことができないと思います(自分が理解できていないものには投資は出来ないし、損をする可能性のあるリスクを当然受け入れられないと思います)。ですが、この損益分岐点が分かると、「意外と平気かも」と思えるのではないでしょうか。仮に損益分岐点を下回るような大幅な円高局面がきたとしても、その時に円転しなければよいだけですし、一方的にどちらかの方向に動き続けるものでもありません。どうしても耐えられない、と思うようであれば、その損益分岐点が近づいて来たら、その時のタイミングで売却を検討してもよいと思います(私はおそらく今所有している債券(利付債)を満期前に手放すことはしないと思いますし、満期が来たらそのままドルで、その時のタイミングで、自分の判断で、何かしらの運用を行うと思います)。
現在のアメリカ株は過去まれに見る割高水準
今回まで数回にわたり「債券」の話をして参りましたが、そこには二つの理由がありました。
一つは、余剰資金で資産運用するにしても、値動きになれていない状態で株式に多額の資金を入れてしまうと、狼狽売りによる失敗の可能性が高いから(債券は資産運用になれるための絶好の金融資産であると考えるため)。
そして二つ目は、アメリカ株(S&P500やオールカントリー等のインデックス投資)がまれに見る割高水準であるということ。
割高だ!!と思っても、それでも株価は上昇し続けるかもしれません(近年の生成AIブーム)。ですが、何をきっかけに株価は崩壊するか分かりません。上がり続けるのであれば、それはそれで、積立投資を続けていれば、自分だけが乗り遅れている、という焦りも生まれませんし、万が一暴落が始まっても、積立で安全に少しづつ投資していれば、マイナスになってもそれほど落ち込む必要はありません(むしろ安く買える絶好の買い場になる場面で購入できる)。割高な株式に無理に資金を入れなくても、安全に5%で運用できる債券は、今とても魅力的だと思っています(もちろん、アメリカのインフレ次第では、これよりも高い金利になっていく可能性は十分あり得ます)。
次回は「コア サテライト戦略」でクワドラント(労働者と投資家)のポジション確立をお送りいたします。
このメルマガが皆様の資産形成の一助になれば幸いです。
